2026年6月21日更新

こっぽらこっぽら、今回は、観光に興味のある人におすすめの本と題しまして、有川浩さんの【県庁おもてなし課】という本をオススメしますにゃあ。
県庁おもてなし課は、観光の事に関して勉強になる本で、例えば「トイレの偏差値」と呼ばれ、旅行でトイレが重要であることや、不便さが観光を楽しくする調味料であったり、他にもバザーや儲けの話、ホームページの話、名刺の有効期限の話、おもてなしマインド、キャッチコピー、など観光を提供する側も受ける側にとっても大切なことが執筆されていると感じます。それもそのはず、参考文献には地方自治や地域再生の本など学んだ証の数々。我が意を得たり!
※ネタバレ注意!
この物語は、高知県に実在する「おもてなし課」を舞台として描かれていて、お話はフィクションだけれど、実際に起きそうな事が展開されていきます。
まずは「パンダ誘致論」ですね。動物園にパンダを入れれば観光客が増え、儲かるだろうというインパクトの強い理論は有川浩さんのお父さんがモデルになっているそうです。面白いですね!
なんといっても主人公の掛水史貴、彼の成長がおもてなし課の成長につながっていく場面は読んでて気持ち良い部分ですね。その成長を支える課長の下元邦宏がまた良くて、若い人の柔軟な意見をまとめたり、許可を出してくれます。物事がうまくいく順風満帆な部分もあり、七難八苦する場面もありというバランスが良いですね。
そして吉門喬介、彼がいなくては物語のキーマンである清遠和政につながらなかった。この二人は掛水の成長には不可欠な存在で、お役所仕事と揶揄される状態から民間感覚をつかむためにしごき上げられましたね。吉門が掛水に対して溜息混じりに遠慮会釈なく発言する感じは見ていて痛快ですね。掛水は吉門に公私問わず支えられていましたね。非常に敏い!
やはり清遠、彼が掲げるグリーンツーリズム、アウトドアスポーツ&ネイチャーツアー、からの「高知県まるごとレジャーランド化」、一見ありふれていそうな構想に思えますが、出てくる細論の数が尋常ではない!それもそのはず、清遠は「迷ったら動いてみる」といった思想の持主で、空疎な面がないのは、実際に体験しているからこそだとわかります。その行動力に刺激を受け、掛水は折に触れて大きく成長していきます。
そこで明神多紀、彼女はおもてなし課と言うギアを回す潤滑油のような存在で、お役所仕事から民間感覚をゲットするのに必須であり、掛水のモチベーションともいえますね。非常に努力家で、会議での的を得た発言の数々には目を瞠ります。アイスクリンのシーンにはほっこりしますね。
ここで佐和、彼女は掛水にとって水と油な存在でしたね。県庁の代表として選出されたばっかりに掛水は災難続きで彼の性格上居住まいを正さねばならない状態がなんとも可笑しい。佐和の投げるビーンボールが命中!それが県庁おもてなし課という作品にキレを与えていましたね。
最後は掛水、最初は詰らなかったおもてなし課が、彼の行動や発言によって通弊から洗浄していきます!後日談があったら見たいですね。
いかがでしたでしょうか?有川浩さんの描く【県庁おもてなし課】、方言も交えながらの筆跡はにゃんとも読みやすかったですね。2013年に実写映画化もされている話題の作品。おすすめです!
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