2026年7月18日更新

ぴょーい!今回は、髙田郁さんの銀二貫を読んだので、時代小説の初心者である私がおすすめしますにゃん!あれま、双眸から涙が、ぽろりと。2014年にNHK総合テレビでドラマ化もされている作品です。
時代小説を読んだことがない人にとってはありがたくふりがなが多く振ってあり読みやすいです。
※ネタバレ注意!
まず、銀二貫とは何だろうと思いますよね。銀二貫はお金で、現代の価値で約450万円前後らしいです。高いですよね。物語ではこの銀二貫で子供(鶴之助)の命を買っています。
和助によって助けられた鶴之助は家族がいなくなってしまったので、それを機に商人の道に入ることになります。和助は井川屋という寒天屋を営んでおり、やっとのことで貯めた銀二貫を、本当なら天満宮という神社に寄進するつもりだったので、番頭の善次郎は鶴之助を良く思わなかったのですが、鶴之助が成長するにつれて印象も変わっていきます。
とにかくこの作品では、火事が厄介で、井川屋も類焼を免れるか否かのところまで火の危険が及びます。当時は火事が盛んだったのでしょうか。三十石船の時代なので、江戸時代ごろでしょうね。確かに調べてみると、「火事と喧嘩は江戸の花」という言葉が残るくらい、頻繁に発生したらしいです。
この銀二貫という作品では、井川屋の寒天がキーワードとなっていますが、作者の髙田郁さんは実際に寒天を作っていたそうです。そして料理の出来栄えに納得してから銀二貫を執筆しているそうです。確かに最後の【取材協力】の欄に松木寒天産業株式会社とあるので、取材をふまえて寒天づくりをしていることが想像できますね。ところてんを押し出す天突きも使ったのでしょうか。また、調査のために国会図書館に籠る日々も過ごしていたそうです。火事もそうですが、過書船や高札場など、江戸時代に使われていた言葉を研究していたことが垣間見えますね。
鶴之助は、とある理由で松吉という名前になるのですが、松吉となってから、様々な困難に立ち向かうことになります。ですがそんな困難の中でも、嘉平という料理人や真帆との出会って思いを託され、常にないような恋愛も経験し、恋愛によってすごい発見することもあり、困難だけではなく報われることがあるので、読んでよかったー!と吼えたくなる作品となっています。
いかがでしたでしょうか?銀二貫と火事によって振り回される松吉が、試練を乗り越え成長していく姿と、井川屋の和助たちとの掛け合いをぜひ皆様も見てみてはどうでしょう。


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